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施術マイスターが語る 健康コラム

第8回

夏の疲れの余韻とは?

今回は「夏の疲れの余韻」についてお話ししたいと思います。
今年の夏も大変な猛暑でしたね。一部の地域では40度を超えたところもあり、過酷な夏だったと思います。海やプール、さらには避暑地では、涼を求めた方々で大にぎわいだったと思います。しかし熱中症になり救急車で運ばれる方も多かったようです。 9月に入り、私の住んでいる神奈川県の川崎市では、朝晩が少し涼しくなり、少しずつ秋の気配を感じています。そんな中、私の治療院に訪れる患者さまから、ある言葉を聞くことが多くなりました。 それは「どうも体調が優れない」「何か身体が疲れを感じている」「身体の疲れが抜けない」などです。 この時期のこれらの症状は、今年に限った事ではないのですが、今年はとても多い感じが見受けられます。これはいったい何が原因なのでしょうか?症状を訴える患者さまの共通点として
①身体を触ると下半身が冷たい   ②お腹を触ると筋肉が固い
という2点が挙げられます。つまり「身体が冷えている」ということです!
「夏なのに身体が冷えるの??」と意外に思う方も多いと思いますが、実はとても冷えているのです。 ひとつは冷房です。最近は節電の推奨で「エアコンの温度設定は28℃」というところも多いのですが、それでも冷える方は冷えるのです。 今年のような猛暑が続くと、就寝時のエアコンの使用法にも変化があります。以前はタイマーで冷房が切れるように設定していたのが、今年は一晩中エアコンを付けて、寝苦しさを防ぐようにする方が多かったのではないでしょうか。一見、28℃という設定温度がほどよい感じもしますが、実は人により冷えてしまっている方が増えているのです。誰もが28℃でいいとは限りません。もう少し高めの温度がいいという方もいれば、そうでない方もいらっしゃるのです。   

つぎに身体の内側のお話です。食べ物に注目したいと思います。夏なのでどうしても冷たいものを摂りたくなりますよね?冷たい飲み物やアイスクリーム、ラーメンであれば冷麺などを選びがちになると思います。しかし、そのような食べ物を摂っていると、気がついたら身体の中が冷えてきているということを理解する必要があります。暑い日に冷たいものを摂るのは、体温調節として一時的に身体を冷やすのに有効なのですが、摂り方を誤ると必要以上に身体を冷やしてしまいます。つまり冷やし過ぎてしまうのです。 お腹を触ると分かるのですが、お腹が固い方は、お腹が冷えている証拠です。温める必要あります。 特に胃腸は、身体に入った栄養分を消化・吸収するところです。お腹の筋肉が固まると胃腸の機能が低下します。必要な栄養分を摂り入れることが困難になれば、あなたの身体はどうなるでしょうか?栄養が少なく、さらには疲れやすい身体に変わってしまいます。そして免疫力も低下するでしょう。すると、風邪などの感染症などにかかりやすくなります。また、薬を飲んでも吸収力が悪かったり、血流が悪かったりして身体全身に行き渡らないために効果が出にくく「風邪がなかなか治らない…」ということになりかねません。

対策と改善方法は?
■  しっかり湯船に浸かる(汗をかくくらい)
■  冷たいものを取るのを控える
■  寝る前にお腹をマッサージする(あちこち押すだけでOK)
■  腹巻きなど、お腹を温める事を心がける
これは今からしっかりと行なう事で、冬の冷え対策、インフルエンザなどの感染症予防にもつながります。 是非皆さん行なってみて下さい!
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プロフィール

小林 篤史

柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

小林 篤史

一般社団法人日本施術マイスター養成協会代表理事
宮前まちの整骨院
http://www.machino119.com
日本初の猫背矯正専門治療院
「V-Style(ヴィスタイル)」
http://www.v-style.me

神奈川県横浜市出身。高校時代、横浜商業高校にてプロ野球選手を目指していたが、腰痛など度重なる故障により挫折。その中で日々の健康管理の重要性を感じ、日本大学文理学部体育学科に進学、トレーニング理論、機能解剖学を専攻した。卒業後、某フィットネスクラブにて指導にあたった後、治療家への門を叩くカイロプラクティックのD.C.、冷え症治療の第一人者、顎関節治療の専門家など、いろいろな先生に師事した。整形外科、整骨院、整体院、鍼灸マッサージ院などの勤務経験を積み、2006年川崎市宮前区に「宮前まちの整骨院・宮前まちの鍼灸マッサージ院」を開院した。以後「ビオラ整骨院グループ」を設立し、整骨院3院を経営。健康講座など地域への活動も行っている。また、治療家向けセミナーも開催し、後進の育成にも力を注いでいる。
※ドクター・オブ・カイロプラクティック

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