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施術マイスターが語る 健康コラム

第13回

痛み止めは危険!頭痛の本当の改善法とは?

最近、頭痛でお悩みの方が多いのではないでしょうか?特に、こめかみ付近や後頭部が、キリキリとした痛みや締めつけられる感じを訴える方が多いようです。普段、あまり頭痛がないという方も、頭が重たい、目がボーっとするなどの症状が出る場合も少なくないと思います。 整骨院にも「頭痛薬が手放せない」といった方が多く来院されます。 頭痛薬は、その場でどうしようもないであれば飲まれるのも手なのですが、常用すると身体に悪影響を及ぼします。今回は、そんな頭痛薬を手放すための対策をお伝えしたいと思います。
さて、病院や薬局で頭痛薬として主に処方されるものに、ロキソニンやボルタレンが挙げられます。 これらは、痛みの原因物質である「プロスタグランジン」の分泌を抑えることで、痛みを止めています。 このプロスタグランジンの働きには、主に4つの働きがあります。

1) 知覚神経を過敏にして痛みを起こさせる
2) 血管を拡げる
3) 発熱を促す
4) 交感神経の働きを抑制する
 

痛み止め薬が、抜歯したときや手術後に使われるだけでなく、発熱時にも処方されるのは、上記の働きがあるからです。ここで考えて頂きたいことがございます。「頭痛はどうやって起きるのか?」です。頭痛の大半は「筋緊張性頭痛」といわれるものです。つまり筋肉がコリ固まって痛みになったものです。ここで、頭痛がどうやって起きるのか、模式図で表したいと思います。

 
【頭痛の発生の仕方】
 

長時間仕事が続いたり、ストレスが溜まったり、緊張しっぱなしだったりすると交感神経が緊張します。交感神経が緊張すると筋肉が硬くなり、血管を圧迫します。よって筋肉が酸欠状態になり頭痛が起きるのです。では、痛み止め(頭痛薬)を使うとどうなるでしょうか?

【痛み止めを使用した時】

 

痛み止めを使うことで、一時的に頭痛は軽減しますが、交感神経の緊張作用と血管の収縮作用がかかるので、より痛みが出る要因が増加します。薬を常用することでこのサイクルが強化され、「頭痛薬が手放せない!」という状況になってしまうのです。つまり筋緊張性の頭痛を改善するには、頭痛薬は適さないのです。

【対策】
① 交感神経の緊張 ② 筋肉の緊張 ③ 血管の収縮 を取り除いてあげればいいのです。
つまり、ストレス管理、ストレッチ・セルフマッサージ、軽い運動、入浴、これらを行なうと良いでしょう。頭が痛い時は、仕事をやっても捗らないことが多いですよね? それでも仕事をしなければならない時には、「痛い場所を指で押す」と即効性があります。グイグイ押すのではなく、30秒から1分くらい押しっぱなしにするのです。その場で痛みがスーッと抜ける感覚が出ると良いでしょう。ぜひ、実践してみてください。

 

プロフィール

小林 篤史

柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

小林 篤史

一般社団法人日本施術マイスター養成協会代表理事
宮前まちの整骨院
http://www.machino119.com
日本初の猫背矯正専門治療院
「V-Style(ヴィスタイル)」
http://www.v-style.me

神奈川県横浜市出身。高校時代、横浜商業高校にてプロ野球選手を目指していたが、腰痛など度重なる故障により挫折。その中で日々の健康管理の重要性を感じ、日本大学文理学部体育学科に進学、トレーニング理論、機能解剖学を専攻した。卒業後、某フィットネスクラブにて指導にあたった後、治療家への門を叩くカイロプラクティックのD.C.、冷え症治療の第一人者、顎関節治療の専門家など、いろいろな先生に師事した。整形外科、整骨院、整体院、鍼灸マッサージ院などの勤務経験を積み、2006年川崎市宮前区に「宮前まちの整骨院・宮前まちの鍼灸マッサージ院」を開院した。以後「ビオラ整骨院グループ」を設立し、整骨院3院を経営。健康講座など地域への活動も行っている。また、治療家向けセミナーも開催し、後進の育成にも力を注いでいる。
※ドクター・オブ・カイロプラクティック

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